キッチンばさみは毎日使うもの。毎日使うからこそ、違いがわかるというものかもしれません。

いつだったか、年の瀬に実家に戻り、おせちの支度を手伝っていました。普段は実家の家族とは離れて暮らしている私ですが、たまに帰る実家だからこそ喜んで手伝おうという気になるのかな、などと不届きなことを考えながら台所に立っておりました。昆布の入った袋を切ろうとして、ふと手に取ったキッチンばさみ、これが妙に持ちごたえがいい。持った時の重さのバランスがここちよいとでもいうのでしょうか。
「こんなの家にあったっけ?」
「最近、新しくしたの」
ふーん、なんて生返事をしながらシャクリと袋にはさみを入れた瞬間、ちょっとした驚きが私を襲いました。

「うわ」

何だか気持ちがよいのです。サコッ、と切れる。これが良いはさみなのか。いいなあ。

あまりの気持ちよさに、その日はいろんなものにはさみを入れたくなり、袋や食材など用あるごとに使っておりました。それこそ普段は面倒なカニの下ごしらえも自ら進んでやってしまったほどで・・・。

休暇が終わって自宅に戻り、再び自分が普段使っているキッチンばさみを使ってみました。ううん、切れないわけじゃないけど、違うなあ。

よく切れるはさみというのは使うのが楽しくなるものなのですね。

さて、今回は江戸は天明3年(1783)から続く刃物の老舗、うぶけやのキッチン鋏をご紹介したいと思います。うぶけやさんの屋号は、初代の打った刃物が「産毛でも剃れる」包丁、剃刀、「切れる」鋏、「抜ける」毛抜きであるというお客の言葉に由来するのだとか。その言葉からもわかるように、その切れ味は折り紙つきです。

 

キッチン鋏 8,640円

キッチン鋏 8,640円

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「うぶけや」はまごうかたなき打刃物屋さんですが、キッチン鋏にはさすがにステンレスが使われています。刃渡りは約7cm、全長:約20.5cmと使いやすい大きさです。

毎日使う道具だからこそ、みなさんもぜひ、いいものにこだわってみませんか?