漆器の美しさは、ツヤツヤと艶めかしく光るその見た目だけでなく、手の中にすっぽりとおさめたときの感覚、肌に触れるやさしい手触り、口につけたときのやわらかい感触、そのすべてにあると思います。

日本人が漆に親しんできた歴史は古く、縄文時代にはすでに用いられていたようです。しかも、ある縄文遺跡からは、赤い漆塗りの櫛まで見つかっているとかで、日本人は古来より美しいものが好きで、しかもオシャレだったのだなあ、とロマンを感じます。

ウルシの樹に傷をつけると、その樹は自分を治癒するために樹液を出します。これが漆です。経験のある方もいらっしゃるでしょうが、この樹液にかぶれると皮膚は真っ赤になり、発疹や痒みをともない、大変な目に遭います。そのような厄介な代物を使いこなすには、経験、技術、道具すべてが必要です。漆を集める人を漆掻き職人といいますが、今や日本に数十人しかいないといわれており、漆も、漆を扱う技術も、非常に貴重なものだといえます。

さらに、そのようにして得られた漆が漆器になるまでには、数多くの工程があります。木から器の形を削り出す職人、塗りが専門の職人など、それぞれの工程にスペシャリストが関わります。塗って、研いで、磨いて、何度も繰り返して、ようやく私たちが目にする艶々の美しい漆器となるのです。

そんな知恵と技術の英知の結晶である漆器。素敵な一品だからこそ、普段使いとして使って欲しいと思います。たとえば、多用椀は使い勝手のよい形と大きさです。


刷毛目ペア多用椀セット(箸付)(風呂敷包) 3,240円

刷毛目ペア多用椀セット(箸付)(風呂敷包) 3,240円

詳細をお店で見る

汁ものを入れて可愛いお麩や三つ葉を浮かべても勿論よいですし、ご飯をよそえばその白さが美しく映えます。野菜の炊き合わせなどを盛っても素敵です。漆器ですから、熱々のものを盛って手にとっても、器が熱くなりすぎることがありません。二人で使えば、器から初めて口を離した瞬間、きっと笑顔でお互いの顔を見合わせることになるでしょう。

自宅でちょっと気分を変えたい日に、また、お箸と風呂敷包もセットになっていますから贈答用にも喜ばれると思います。是非、漆器の優しさとぬくもりを楽しんでみてください。