先日、天保元年(1830年)創業、東京 京橋に居を構える江戸箒(ほうき)の白木屋傳兵衛小箒の、『はりみ用小箒・ふつう』をご紹介させていただきました。そちらとぜひセットでお買い求めいただきたいのが、こちらのお品物です。


白木屋傳兵衛 はりみ小・穴付	 1,155 円

白木屋傳兵衛
はりみ小・穴付
1,155 円

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そもそも、『はりみ用』とは何かと思っていらっしゃった方も多いかと思います。こちらのお品物が、『はりみ』、現代でいうところのちりとりです。『はりみ』という名前、語源は『紙を貼った箕(貼り箕)』ですが、『実が入って、豊かになる(入り実)』なんて、縁起のいい言葉遊びも入っているそうです。

外枠には竹をはめ込み、厚紙を張り合わせて、仕上げには柿渋を塗ってあります。
厚紙とはいえ、けっこう荒く扱われることもあるちりとりの原材料に、紙を使って平気なの?と思われるかもしれませんが、こちらは柿渋を塗ってあるお品物。

柿渋とは小さな青柿から採れる、タンニンを主とした液体で、昔から木・布・紙等の染料や、補強剤・防腐剤・防水剤としても使われております。最近ではシックハウス症候群の対策として家の外壁にも使われることもあり、水をはじいたり、自然由来のものをさらに強くしたりするのにとっても適した液体なんですね。そんな強い成分を手で直接触って平気かと思いますが、柿渋は血圧降下剤として飲んだり、霜やけの時に塗って薬にしたりすることもある、体にも優しいという不思議な液体ですから、安心してお使いいただくことができます。
そして天然の塗料ですから、静電気が起きることもなく、プラスチック製のちりとりと違い、集めた小さな埃が表面にまとわりつくこともありません。

柿渋を使い、職人が一枚一枚手作業をさせていただくため、一個一個風合いが異なってくるお品物です。そして、はじめは赤褐色なのですが、使い込んで頂くに従って深い褐色に変化していくという変化が見られます。
そのような自然の風合いの変化を、目でも楽しんで頂けるお品物。箒とともに長い間、ゆっくりと身近においていただきたく思います。