最近...といってももう10年くらいでしょうか、日本の良い文化を改めて感じたい、というような風潮が広まっているように思います。たとえば、2003年にはロハスブームに乗って「ストーリーのあるモノと暮らしを考える雑誌」、『クウネル ku:nel』(隔月刊)が創刊されました。私も好きな雑誌なのですが、「本当に良いものたちと、楽しく生活していく」というスタイルが確立され、海外の良いものから日本の良いものまで、幅広く紹介されている中で、実に多くの日本の老舗のお品物達も紹介されています。

『クウネル ku:nel』のサイトをご覧いただければ分かると思うのですが、過去の刊の多くが売り切れ。それだけ、良いものを探し求める人々が多いということなのではないでしょうか。

今回ご紹介しますのは、昔懐かしいような、箒。天保元年(1830年)創業、東京 京橋に居を構える江戸箒(ほうき)の白木屋傳兵衛小箒の、『はりみ用小箒・ふつう』です。


はりみ用小箒・ふつう 全長20~22cm/穂幅14cm 1,365 円

全長20~22cm/穂幅14cm
はりみ用小箒・ふつう 1,365 円

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こちらのお品物は、ホウキモロコシというホウキグサ、しかも国産のものを用い、練達の職人がさらにそれを選び分けて材料とし、編み上げていったもの。
姿が美しく、丈夫なだけではなく、使いやすさにおいても抜群です。そもそもが江戸箒というのは進化を遂げた箒で、バランス良く、軽い箒を追求していったらこの形になった、というところがあります。

そして、まずは食卓箒とし、使い減りしたら洗面所やトイレ用として、さらに使い減りすれば玄関用として、だんだん下におろしていって使用できるよさもあります。現代的にいえば、非常にコストパフォーマンスのよいお品物とも言えます。
さらには植物原料ですから、処分する時にもとても地球にやさしい。
昔の人の着物なども、まずは普通に着物としてはじまり、擦り切れたりして来たら次は座布団に。最後には人形の着物に仕立てたり、雑巾になったりと、本当に無駄のない使われ方をしてきたものです。

ひとつひとつのお品物に愛着が湧き、最後まで丁寧に、大切に使う。この箒を通して、現代では忘れがちな、そんな気持ちが蘇ってきたら素敵ですね。