子どもの頃、私にとってしっかりとつくられた「お人形」は怖いものでした。西洋人形・日本人形。それどころか絵に描かれた人の絵も、怖くてたまりませんでした。ですからもちろん、祖母の部屋に飾られている「こけし」も、だめ。

それは今でもあまり変わらず、西洋人形・日本人形と苦手。絵はさすがに大丈夫になってきましたが、こけしはグレーゾーン...と思っていたのですが、
正徳元年(1711)創業の吉徳の、こちらのお品物を発見し、印象がガラリと変わりました。


こけしー寒椿 12,600 円

こけしー寒椿 12,600 円

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非常に可愛らしいし、また柄も地味すぎず、派手すぎず、粋で美しいと、私の中でグレーゾーンだったこけしの存在が、一気に「欲しい!」というところまできました。笑
おかっぱなのも、なんだか、見た者には幸運が訪れる、家に富をもたらすなどの伝承があるという「座敷わらし」ぽくって、素敵だなぁと思うんです。

また、着物は季節によっていろいろあり、寒椿は今の季節に合わせて選んでピックアップしてみましたが、他にも桜が舞い散っている「春の色」など、季節に合わせてシリーズがあるのも素敵ですね。

ところで私たち30代前後にとって、「こけし」って、「子消し」「子化身」など、堕胎や口減らしに由来するものなんじゃないの?という思い込みがあると思うんです。私たちが子どもの頃はオカルトブームが来ていて、クラスメイトで怖い本を読み回し、その中にそんな説が堂々と載っていたことを思い出します。
でも、それってまったく根拠がないもの。「子消し」「子化身」の説は、1960年代に詩人・松永伍一が初めて唱えたものとされているんですが、彼以前の文献にはこの説を裏付けるような記述がなく、さらに彼自身も工芸や民俗学などの専門知識を持っていなかった...という、かなり適当なものなのでした。

そもそもは、江戸末期からこけしに相当するものがあり、そのころからずっと子貰い・子授け・子供の健康な成長を願う、おめでたいお祝い人形とであったのです。
ですから、ぜひ、お友達がご妊娠された際にこちらのお品物をプレゼントされる際は、「こけしって怖くないんだよ!縁起ものなんだよ!」と、由来を説明されるといいかもしれません。そうやってずっと、日本の正しい伝統を引き継いでいけたら、老舗.netに関わるものとして、これ以上の幸せはありません♪