老舗―その言葉を聞いた時、ふと頭に浮かぶ絵はどのようなものでしょうか。
古くからの歴史を背負った高級感漂う店の構えに、足を踏み入れるのに少し躊躇してしまうような場所。
そのようなイメージを持つ方は少ないのではないでしょうか?

確かに、間違ってはいません。老舗にはそれぞれに古く築き上げてきた歴史があります。
しかし私達が忘れがちなのは、どのような老舗も遥か昔のれんを掲げた頃は一軒の小さなお店であったということ。その一軒が現在「老舗」と呼ばれるほどの素晴らしい店舗を構えるまでには、幾度の世代交代をしながら、「どうすればお客様に喜ばれるか」と試行錯誤の努力をしてきた人々がいるからなのです。
お店の歴史を知ることは、そんな彼らの努力を知ることなのではないかと思います。

今回はにんべん高津さんのご紹介で、東京の酒の素晴らしさを日本に伝える豊島屋本店社長の吉村さん(十六代目)にお話を御伺いすることができました。

◆慶長元年創業 豊島屋本店

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現在東京都東村山市に酒蔵を持ち、そこで全ての酒を造っている豊島屋さんですが、創業時は関東地方に酒造の技術はほとんど無く、関西の「下り酒」と呼ばれるお酒を売る酒屋兼居酒屋が始まりなのだそうです。
ただし「白酒」(蒸したもち米と米麹をみりんに混ぜて仕込み、約2ヶ月間熟成させた後にすりつぶして作られたもの)については、初代十右衛門が造り売り出したところ評判が良く、時期がひな祭りの前だったことから、ひな祭りの時に白酒を飲むという文化が出来たという言い伝えが残っているそうです。


「山なれば富士、白酒なれば豊島屋」という言葉が詠われたほど、江戸時代は白酒の豊島屋として有名だったそうです。の当時の様子は江戸名所図会にも記されています。

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◆「東京」というブランド

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吉村さんが幾度か繰り返し言っていた言葉があります。
それは「東京にも良いお酒があるということを伝えていきたい」ということ。
豊島屋さんは平成18酒造年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞し、数多くの賞の受賞を果たしています。


また、清酒金婚正宗は明治神宮、神田明神、日枝神社の御神酒です。なんと明治神宮については御創建当初からお納めしているとのこと。の3つの神社に参拝に行った人は、大きな樽が並んでいる様子に驚いたことがあるのではありませんか?度行く時はその樽の銘柄に注目してみてください。「金婚」と堂々とした文字で書かれているはずです。


日本酒の世界の中に「東京の酒蔵」というブランドの存在感を出していきたい。
その強い想いを吉村さんのお言葉の端々から感じたように思いました。


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監修 宮本芳彦

文責 林正勝

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豊島屋 公式通販

【会社情報】
株式会社 豊島屋本店

酒類醸造販売、ビール、洋酒、各種飲料水、味噌、醤油、調味料、缶詰、米、砂糖、食品等の販売

慶長元年(1596年)、神田鎌倉河岸に店舗を構え「豊島屋」の屋号で酒屋を創業。
関東大震災で倒壊、第二次世界大戦後、猿楽町の地に移り、現在に至る。
取扱商品は社業の進展とともに増加し、酒類の他に醤油、みりんの販売は、東京において最大手のひとつである。