先日ある方とお話していて聞いたことなのですが全世界で250年以上続いている企業のうち60パーセント以上は、日本にあるそうです。これは日本人として誇りに思ってよいことのように思います。

欧米やその他の国の文化のよいところを理解、吸収するのももちろん大事だと考えておりますが、やはりまずは日本を知ることが大事なことのように思います。
足下のものは案外見落としがちなものですが、我々のアイデンティティーの中には当然「日本人である」ということも含まれてきます。
日本人であることを誇りに思えるようなことを探すとき、実は「経営」という視点からも老舗を知ることはよいことだと思います。

今回は、船橋屋さんからのご紹介でまさに250年を越える企業の1つ、和食には決して欠かすことのできない鰹節を扱い続けて300年以上。にんべん代表取締役の高津克幸さんにお話をおうかがいしました。


◆元禄12(1699)年創業 にんべん


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◆日本の味、家庭の味フレッシュパック

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昔はどこの家庭でも、かつお節を削って料理をつくっていましたが、核家族化がすすみ、所帯が小さくなっていくことでそもそも食事における材料の消費スピードが落ちました。
・かつお節を新鮮に食べたい 
・でも沢山あると使いきれない
この2つの相反するニーズを満たしたのがこのかつおパックです。

創業270年目のタイミングで発売されたそうですが、以降どの家庭でもいつでもおいしく鰹節を食べることができるようになりました。
いまでは、かつお節といえば、削る前の本節ではなく、若い世代はむしろこのパッケージのことを想像するのではないのでしょうか?

つゆの素とならんで、フレッシュパックは、市場でも大きなシェアを占めているもので、にんべんの商品の中でもなじみの深いものです。


◆かつお節について

原料の「かつおぶし」のことって実は皆さんあまり知りませんよね?

日本人のかつお食は、紀元前7500年くらいからはじまっていると見られ、かつおを素干しにした「堅魚(かつお)という表記が大和朝廷(400年~500年)ころの記述に出てくることから大体この時期から存在が確認されているもので、かつお節は、ずいぶんと昔から日本の食の中に存在していたことになります。
かつおぶしは、勝男武士にも通じる縁起物であり、兵量としても高い価値があり、各種運輸手段の変遷も後押しして、戦国時代により広く流通することになります。

この時代ころまでには、かつおを薫製する技法が、完成し、その後 江戸時代後期から明治にかけて関西では、荒本節(カビをつけないもの)、関東では、本枯鰹節(カビをつけたもの)が使われるようになります。

当時にんべんが多く扱ったのは、本枯鰹節のなかでも伊豆節と言われるもので、鰹をさばいてから、煮熟(煮る工程)や焙乾(薪を燃やして燻す工程)を繰り返し、カビの働きを利用して鰹節に3回以上カビをつけ、叩くとカーンと高い音で響くくらい(!)に水分が抜け熟成するまで半年の時間と数多くの手間をかけて完成されたものです。

前回もかきましたが日本の発酵食品。あなどれませんね?
老舗通販.netのにんべん公式通販サイトから鰹節削り器と本節が出ていますので一度試してみはいかがでしょう?

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◆江戸っ子に愛されてついた屋号

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創業は江戸元禄時代。「にんべん」という社名は、初代高津伊兵衛の屋号、伊勢屋伊兵衛に由来します。

苗字と名前の「伊」につく「イ(にんべん)」に、商売を堅実にするためのお金(かね尺の形)を合わせ、カネにんべんを暖簾印にしたところ、江戸町民からは「伊勢屋」ではなく、いつからか「にんべん」と呼ばれるようになり、それを現在の正式社名にしたそうです。
つまり、「にんべん」は江戸町民によってつけられた名前なんですね。
伊勢屋伊兵衛さんのことは荒俣宏先生の本「男に生まれて 」にも記されていますのでご一読あれ。文庫本も出ています。

監修 宮本芳彦
文責 林正勝



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【会社情報】

株式会社 にんべん

鰹節および加工食品の製造・販売

元禄12年(1699年)、四日市土手蔵(現在の野村證券本社付近)で、初代高津伊兵衛が創業。
1704年に屋号をイ 伊勢屋伊兵衛とする。1720年に日本橋瀬戸物町に鰹節小売の店を出店。
1831年に世界最古と推定される商品券を「にんべん」にて発行した。
1918年に法人組織「株式会社高津商店」となり、1948年に社名を「株式会社にんべん」に変更、
現在に至る。